実績・作品 お問い合わせ

住宅

住宅設計のプロセス

私たちの仕事は、施主(クライアント)様の新しい暮らし、生活を、対話しながら共に思い描き、そこに住まう家族構成、生活スタイルだけでなく、敷地条件、工法、予算に合わせたこの世にひとつしかない家を設計することです。具体的には、まずインタビューのような打ち合わせで施主様からの要望をお聞きし、ご一緒に敷地を確認した上で第1案を提出します。その後、第1案に対するヒアリングを行い、納得ができない部分をお聞きし修正作業に入ります。そして再び第2案を提出しヒアリングを行います。このように施主様が納得できる最終案にたどり着くまで提出とヒアリング、修正作業が何度か繰り返され、「これしかない」と思える着地点を一緒に探るのが「設計作業」なのです。ある意味、施主様から発せられるイメージや言葉を「図面に翻訳」していく作業で、納得するプランにたどり着くまで手間や時間がかかることも時にはあるでしょう。住宅を作るということは生涯に何回もなく、決して簡単なことではありません。しかし、施主様にとって新しい暮らしを想像し、形にしていく過程は、苦労がありながらも充実し、楽しい作業であってもらいたいと思っています。

家のコア(中心)は何処か?

住宅を設計するということは、心地よい暮らしに「大切な空間となる部屋」の優先順位を決めることと考えています。例えば、敷地の一番気持ちのいいところにすべての部屋を置くことは出来ません。家族にとって一番居心地の良い場所である中心を何処に配置し、そこでは何をするのか…といったことからプランを検討していきます。その後、中心と他の空間や部屋の関係性(仕切ったり、つなげたり)を考えながら計画を進めます。中心ではどのような過ごし方をするのかは住まい手である施主様のこれからの新しい暮らしによって変わってきますが、ご家族ひとりひとりの「居心地良さ」を生み出す空間を作りたいと思っています。

デザイン重視とは?

よく「デザイン重視」という言葉を耳にします。例えば、デザイン重視で屋根の形を考えたり、小さな丸窓や四角窓を何個も付けたりしても、小手先のデザイン処理ではないでしょうか。この場合のデザインとは単なる「意匠」という意味で使われ、ある種のデコレーションとなっているような気がします。しかし私たちが考える「デザイン」という言葉は、この意味のデザインとは異なります。私たちの場合、デザインとは「使いやすい機能から生まれるカタチ」で、「工夫する」、もしくは「整理する」という意味から生まれる「用の美」だと思っています。設計とは総合的に判断し決断していく作業の連続です。決断をするには、その理由が必要で、理由のあるカタチがそこか生まれます。そして、何故このような設計になったのか、何故これが必要なのかすべて説明でき、無駄なものは一切なく、「用の美」しか存在しません。人の心を豊かにする「贅沢」には、この「用の美」があることが大切だと思い、「無駄を無くし、贅沢をつくる」こと。同時にそれは建設の「コストをデザインする」ことにもなるのです。よく話し合いながら理想の建物にしていきましょう。

実績

Copyright© 2020 GLOBAL ARCHITECTURE All Rights Reserved.